「今年も暑くなるのだろうか。」
そうお聞きしたのは6月時点のお話でした。
言わずもがな7月現在、全国的に非常に暑い日が続いております。
趣味のサウナはともかく、私に限らず暑さが苦手な方は少なからずおられるのではないでしょうか。どうかお体ご自愛下さい。
こと畜産においては、暑熱によるストレスが生産性を大きく落とす要因となることから、多くの農場で多様な工夫が行われております。
その1つに、屋根にドロマイト石灰(以下石灰)を塗ることで遮熱効果を得ようというものがあります。
遮熱塗料として白色ペンキを屋根に塗ることで、畜舎内の温度上昇を効果的に防ぐことができます。
屋根への石灰塗布はこれと同様の効果を期待できます。
石灰塗布前後で畜舎内の温度変化を確認すると、約5℃もの違いが確認できたデータがあります(図)。
遮熱塗料との違いは3つほどあり、
①塗布する単位面積当たりのコストが塗料に比べて格段に低い
②石灰塗布の除菌効果で鳥糞便のウイルスや細菌に対する待ち受け防疫が期待できる
③塗布する際は専用の塗布機を使うことで地面から約12mまで噴出できるので屋根に上らず吹き付け作業が可能
といった点が挙げられます。
塗料であれ石灰であれ、高所へのアプローチは事故の懸念がありますので、必要と思えば無理せず業者さんにお願いしましょう。
また弊社では、デモとして屋根への石灰塗布を実施させていただく機会もございます。
次回の投稿では、実例のご紹介ができたらと思っております。
今回は「暑熱対策と石灰塗布」についてご紹介させていただきました。
ご興味がございましたら、お問い合わせフォームよりお気軽にお問合せください。
有限会社ベッセル 担当者