次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウム

【次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの違い】

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、消毒用アルコールに変わって注目を集めているのが次亜塩素酸水です。アルコールよりも人の皮膚への刺激性が少ないながらも除菌力が非常に強いのが特徴です。弊社でもベッセルジアスイという次亜塩素酸水を製造販売しております。
ところがよく似た名前の薬剤で次亜塩素酸ナトリウムというものがあります。しかし名前こそ似ていますがまったく違う性質を持っています。今回は次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウム、この二つの薬剤の違いについて下の図で比較しました。

次亜塩素酸水と次亜塩素酸ソーダの比較

2019年9月の「塩素系除菌剤の正しい使い方」で、塩素系除菌剤は水で100~200ppmに薄めないと除菌効果がないというお話をしました。
ここで言う塩素系除菌剤とは上記の次亜塩素酸ナトリウムのことです。
次亜塩素酸ナトリウムの原液は強アルカリ性であり、そのときの主成分は次亜塩素酸イオンです。原液で使用すると皮膚への腐食性や素材に対しての腐食性があります。
これを水で薄めてpHを弱酸性にすることで次亜塩素酸イオンが次亜塩素酸に変化して除菌効果を持つようになります。これをさらに弱酸性まで下げて適正なpHに調整することでさらに次亜塩素酸イオンが次亜塩素酸に変化して増え、除菌力を高めたものが次亜塩素酸水です。より低濃度で高い除菌力を持つため皮膚への刺激性や素材に対しての腐食性が非常に弱くなっています。

注意! ご家庭で次亜塩素酸ナトリウムと酸性の薬剤を混ぜないでください。有毒な塩素ガスが発生して非情に危険です!

次亜塩素酸曲線グラフ

【次亜塩素酸水の正しい保管方法】

 低濃度で強力な除菌力を持つ次亜塩素酸水ですが、日光(紫外線)に弱いという弱点があります。そこでスプレーボトルやペットボトルなどの透明な容器に入れて使用される場合は容器をアルミホイルで覆って遮光してください。

有効塩素濃度の変化

【実は人にも次亜塩素酸が生成されている!?】

次亜塩素酸は実は非常に身近な成分です。私達の体の中でも次亜塩素酸は生成されています。体の中に侵入した細菌やウイルスなどの異物を排除する白血球は異物を発見すると自分の体の中に取り込んで次亜塩素酸を生成して分解します。白血球が次亜塩素酸を生成させるのはまさに「除菌作用の為」なのです。

白血球の次亜塩素酸の生成