• 月曜日, 9月 14th, 2009

JA鹿追の担当職員の方から「削蹄師の間でドロマイトホワイトD石灰によるPDD症低減に有用な効果が得られている」というお話がうかがえましたので、レポートします。

●ドロマイトホワイトDのPDD症への効果発見につながった事例
 「牛床のオガクズにドロマイトホワイトD石灰を鋤きこむ」

【牛舎の状況】
 ・繋ぎ牛舎45頭中43頭重度のPDD症
 ・跛行スコアー5、PDDステージⅣ角化亢進

【試行】
 ・2008年4月、オガクズ一輪車分にドロマイトホワイトD石灰原粉をカップ1杯200g~300g程を鋤きこんで牛床に撒いた。
 ※この時点では、PDD症への効果を期待していたわけではなく、乳房炎対策として菌数を低減させるべく、ドロマイトホワイトDを使用していた。

【結果】
 ・乳房炎対策として使用したドロマイトホワイトD石灰対応であったが、趾間皮膚炎の症状が軽減していた。
 ・1週間後2頭に激減。その2頭も軽度となっていた。

【その後の経過】
 ・現在もオガクズに鋤きこんでドロマイトホワイトD石灰使用。
 ・2009年7月現在、感染牛なし。

全体に大きく拡がっていた重度のPDD症
45頭中43頭症例
跛行スコアー5、PDDステージⅣ期角化亢進

 1週間後
残った2頭の症状
軽度の残存
跛行スコアー1
PDDステージ
Ⅰ期肉芽腫様腫瘤

 

 

 

この事例を受け、ほかの場所でも、試行を行った。

試行例1)

JA鹿追育育成牧場では、夏季には硫酸銅5%溶液使用蹄浴を行っていた。
冬季に入り当初ドロマイトホワイトD石灰原粉20kgに消石灰原粉10kgを混ぜたフットバスに蹄浴(通常歩行)。
現在はドロマイトホワイトD石灰のみの原粉のみ使用。

試行例2)

2008年7月、パーラーの通路帰りにドロマイトホワイトD石灰原粉20kgを厚く撒いて踏ませる。
100頭中50頭感染牛のところ、その後現在2頭のみ初期症状程度。

 試行例3)

2008年7月、パーラーの通路帰りにドロマイトホワイトD石灰原粉20kgを撒いて踏ませて行ったが、原粉が舞うので、オガクズ200リットル容量にドロマイトホワイトD石灰原粉20kgを鋤き込んで使用。100頭中約半数頭感染牛が現在感染牛なし。

試行例4)

2009年4月、200リットル容量フットバスにドロマイトホワイトD石灰原粉を15cm程厚く敷き詰める(蹄が全て埋まる程厚い)。そこを蹄浴(通常歩行)。3日目で全層交換。汚れた粉は土壌還元として堆肥または土壌に還元。

試行例5)

例)トラクターの車輪から媒体している可能性が高いとのことで、牛とトラクターとの交差する通路にドロマイトホワイトD石灰を原粉撒く。

想定される治療例)

患部を洗ってドロマイトホワイトD石灰原粉を手の平一杯分を直接患部に付ける。
ベッセルタオルを6分角に切って水で濡らし、患部に当て保持その上から包帯を巻く。
3日後に開放する。
病変が綺麗に脱落。患部新生創出現。予後不良なし。やけど様もなし。牛痛がらない。
硫酸銅の使用は牛痛がること。廃液の規制の影響で今後の使用が危惧されている。

【まとめ】

ドロマイトホワイトD石灰の有用性は今後実験していく必要があるが、原粉使用にて作業が簡単であり。原粉の極めの細かさによる患部への付着度合いの良さ、発熱がない、Mg成分にての抗菌性の強さ、Mgによる粘着性・ゲル化による添着性の良さからの有用性と考えられる。
また、40リットルの水にドロマイトホワイトD石灰20kgを入れ、(石灰塗布を行うときの濃度。付着性が良好との事)乳剤としての蹄浴も効果ありとの感想もあった。

Category: News
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